好評連載 店舗デザイン・見積り提案.com×デザイナー

店舗デザイン・見積り提案.comとデザイン・施工会社代表の対談レポート

第4回

オーケイオフィス 佐孝和浩 氏

柔軟な発想でニーズに応える

会社所在地:東京都世田谷区

- 店舗デザイン・見積り提案.com(以下「店舗」):最初に、佐孝さんのこれまでの実績や得意な業態について教えてください。

佐孝:法人になってから8年になりますが、ずっと飲食店をメインでやってきました。
パチンコ店も得意で、以前は年に3,4件はやっていて、これまでに30件ほどの実績があります。できれば年に1,2件はやりたいと思っています。

- 店舗:その依頼はどんなふうに入っていたのですか。

佐孝:ある会社の総合管理をやっていたので、紹介で声をかけてもらっていました。盛岡とか大阪とか、いろいろなエリアの依頼がありました。今はネットなど利用する人が多いので紹介という形は少なくなっていますよね。

- 店舗:佐孝さんがこの仕事を始められるきっかけはどのようなことですか。

佐孝:もともとは、ファクトリーオートメーションの機械の営業として入ったんです。すると、なんと初年度の成績が1着になったんですね。かなりまじめにがんばったので、これで給料が上がるのかな、とすごく期待していたのですが、ほとんど上がらなくて、努力に見合わないな、と思って会社に話したんです。勤続年数の長い人がどうのとか、うやむやな話だったので「それならお暇をいただきます」と言ったら、給料を3倍にするならどうか、と言ってきたんです。がんばれば認められると思えるだけで良かったのに、それで頭にきて辞めて、単身アメリカに行きました。10か月間ほど一人旅して、向こうの建物とかかっこいいカフェの写真とっているうちに、自分は建物を造る仕事が好きなんじゃないかと勝手に思って、日本に戻ってこの仕事を始めました。

- 店舗:おもしろい経歴をお持ちなんですね。いろいろな経験が今の仕事に生かされていると思いますが、デザインするときに、大事にしていることはどんなことですか。

佐孝:自分が行って気持ちいいな、と思える空間にすることですね。あとは女性が「わっ。すてき!」と言ってくれるもの。(笑)女性が気に入ってくれると、人を連れて行くので、流行るお店になりますからね。

- 店舗:女性目線で考えていくということですね。

佐孝:男性がターゲットではないですよね、お店は。パチンコ店でも、女性が楽しめるように工夫されるようになって流行っていますし。

- 店舗:仕事の進め方について教えてください。

佐孝:居抜きなど使う場合がすごく増えて、以前より難しくなりましたね。お客様とのヒアリングというよりも、最近はコストコントロールからさかのぼってくる方法しかできない状況がものすごく多いと思う。今、新橋でラーメン店を造っていますが、やはり予算が厳しい中「中国のさびれた街並のある一角」というテーマがある。じゃあ、雰囲気はどうするか、ということで、壁をエイジング塗装にして、しかも荒っぽい感じにすることでイメージを出すようにしました。

- 店舗:デザイナーは良いものにしようとデザインしていますから、そのイメージをどんな形で対応できるかで、大きく差が出ますよね。

佐孝:今は、素材感ではないのではないか、と思いますね。できる範囲がどうしても限られるので、本来石を使うところを、石っぽく見せるような工夫が重要だと思います。

- 店舗:これまでで特に印象に残っている仕事についてお聞かせください。

佐孝:5日間で仕上げた西麻布のレストランです。5日間で現場に3泊しました。それから赤坂の中国料理店、中国まで家具、照明器具など買い付け行きました。同じものを日本で作ろうとすると3倍以上するし、向こうではオリジナルをその場で作ってもくれるんです。その家具を1個ポンと置くだけで、本当に中華の雰囲気が出るんですよね。

- 店舗:もしご自身で経営するとしたらどんなお店をしたいですか。

佐孝:ネイルとか、何か女性が集まる業態がいいですね。

- 店舗:佐孝さんが行かれるお店で、お好きなお店はありますか。

佐孝:過去に自分が作った寿司屋があるんですが、居心地がいいです。お店の方の人柄もすごく好きで。やはり客商売は人柄じゃないですか。(笑)

- 店舗:尊敬している建築家やデザイナ-はいらっしゃいますか。

佐孝:それぞれ活躍している人はすごいなぁと思って、無条件で認めていますね。自分が感銘を受けたという点では、安藤忠雄氏です。デザインの打ちっぱなしが好き、ということではないんですが、専門的な建築教育を受けていないのに、世界的に有名な建築家になっているという経歴がかっこいいと思います。
それから、田中角栄氏、裸一貫田舎から出てきて、建築士法を成立させて、自身も一級建築士ですよね。すごく尊敬しています。

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